住宅ローンや車ローン、カードローンにリボ払いなど、使うローンによって金利の相場は異なります。金利(%)が高いほど支払利息も高く、借入総額が高いほど支払利息も高くなります。
それでは、一体どの位高くなるのでしょうか?
この記事では、電卓一つで月々の支払金利の概算を計算する方法を解説します。おまけのコーナーでは金利計算方法を用いて繰上返済をシミュレーションします。
- 金利って、どうやって計算されているの?
- 繰上返済した方がオトクなの?
- 借金返済のモチベーションを保つ方法は?
一つでも当てはまる方は、この記事を参考にしてみてください。難しい計算は一つもありません。
読み終える頃には金利の仕組みを理解して、早期返済したくなることでしょう!
0.月々の利息額 計算方法
金利は、基本的には1年間の区切りで計算します。
例えば「カードローン12%(年利)」は
100万円借りたら→元金
1年間で12% →年利
の12万円払ってね→利息額
ということになります。
実際はひと月に1回借入の返済を行っていますが、計算上は「100万円の元金と利息の返済を365日毎日行っている」ことになっています。
12万円÷365日≒329円
1日当たりの利息額は約329円です。
1月は31日まであるので、支払金利は
329円×31日=10,199円となります。
1.かんたん!月額金利 計算方法
しかし、毎回365日で割って。。。というのは大変ですよね。そこで、簡単な計算方法を解説します。
例として、300万円を年利10%、借入期間10年で返済する場合を計算してみましょう。
赤枠の元金は2,985,355円です。
×年利10%(=0.10)→1年間にかかる金利
÷12か月 →1月にかかる金利
約24,877円になりました。
表と同額になりました!
もうひとつ計算してみましょう。赤枠の残金2,970,587円
元金 2,970,587円
×0.10(年利10%)
÷12(か月)
約24,754円になりました。表を確認すると。。。
ぴったり!同じになりました。
月の利息額=先月の元金×年利÷12か月
おまけ:返済期間が延びる程、利息の支払い総額が高額に
突然ですが、問題です。
Q:返済期間を延ばすと、月々の支払額は増えるでしょうか?減るでしょうか?
ー正解は。。。「減る」でした!
返済期間を延ばせば、長い時間をかけて少しずつ返していけばOKです。
Q:返済期間を延ばして減った支払額は、次のうちどれに当てはまるでしょうか。
①返済元金
②返済利息
③同じ割合で減る
ー正解は。。。①の返済元金でした!悲しい;;
月々の返済額は毎月固定で、内訳は「返済元金」と「返済利息」の合計額です。
先述の通り、「返済利息」は「借入残高」の額に応じて決まります。そのため、返済期間を延ばしても、月々の支払利息額は減りません。
返済額-返済利息=返済元金
つまり、返済期間を延ばす→毎月の返済額が減る→返済元金が減る
返済期間を延ばして減った支払額は「返済元金」です。
「返済元金」が減らなければ、「借入残高」が減りません。そのため「返済利息」を延々と払い続けている状態になってしまいます。
借金返済での最重要項目は「借入残高」を減らすことです。今の1万円の元金繰上返済が、将来の数万円、数十万円の支払い利息を減らしてくれるかもしれません。
2.繰上返済するとどうなる?~シミュレーション解説~
借入残高を減らすことが借金返済の最重要項目です。そこで、繰上返済2パターンを比べてみましょう。
共通項目
借入額:300万円
金利:14.8%
期間:10年
初回支払日:2020年1月1日
繰上返済方法:期間短縮(期間は変えずに毎月の返済額軽減をするパターンもありますが、借入残高を早く減らす為「期間短縮」を選びましょう)
比較:繰上返済なし
1年後に12万円の繰上返済をした場合
1年後に12万円の繰上返済をすると、完済時の利息合計を約30万円減らせました。
半年後~1年半後にかけて毎月1万円(合計12万円)繰上返済した場合
返済開始半年後から12か月間、毎月1万円の繰上返済をすると利息合計を約31万円減らす事ができました。
返済開始から1年後の12万円返済と比べても、完済時の利息合計を1万円多く減らすことができました。
今回のシミュレーションでは「1年後の12万円返済」と時期を揃える為に、半年後から毎月1万円の繰上返済した場合を計算しました。もし返済開始とともに1万円の繰上返済が可能であれば、利息合計額を約34万円減らすことができます。
同じ繰上返済額でも、早く元金を減らすことが利息合計額を大幅に減らすことにつながります。利息合計額が減るほど返済期間も短くなるので、借金返済から早く解放されます。
使用したアプリ
繰上返済シミュレータローンメモ~繰上~
繰上返済の計算のこのアプリを選んだ理由は5つです。
- 借入を合算して計算できる
- 借入額を1円単位で入力できる
- 繰上返済前後の金額や返済期間を比べることができる
- 月々の「返済元金」「返済利息」「借入残高」を確認できる
- 無料である
具体的な入力方法はこちらの記事をご覧ください。
関連記事:借金返済のモチベーションを保つ「繰上返済アプリ」と使い方【借金合算もできる】
筆者はAndroid使用の為、iPhone使用の方などアプリが見つからない場合は上記の条件を参考に繰上返済アプリを選んでみてはいかがでしょうか。
※このアプリには広告が表示されます。動画が流れる際は音が出るので、気になる方はマナーモードにしてからのご使用をおススメします。
まとめ
借金完済時の総額は「借入額」「金利」「返済期間」で決まります。借入残高と毎月の返済利息の関係を理解すれば、一刻も早く借金を返したくなりますよね。
高額な借金も、少しずつでも元金返済に充てることが完済への近道です。未来の自分の大きな負担を減らす為に、節約や収入増加を目指して頑張っていきましょう!
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